バリー・シール/アメリカをはめた男 ネタバレと感想 麻薬密輸人の栄光と転落

2018年7月30日月曜日

Prime Video 映画 実話系

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作品情報・あらすじ


作品情報

Mr.&Mrs.スミスのダグ・リーマン監督、トム・クルーズ主演で2017年公開の映画です。

Prime Videoに追加されたばかりで、Netflixではまだ配信が行われていません。
ただ、Netflixには関連(?)のあるパブロ・エスコバルを始めとした麻薬王達のドキュメンタリーやドラマが多く存在しています。

本作を見終えた後は、そちらを見るのも良いかも。
オススメはやはり、Narcosです。


あらすじ(ネタバレなし)

TWA(トランス・ワールド航空、現在はアメリカン航空に合併)のパイロットとしてそれなりの生活を過ごしていたバリー・シールだったが、彼が行っていたサブビジネスを嗅ぎ付けたCIAの男が現れ、彼の元で極秘任務に従事する事となる。

その内容とは、民間機を装っての中南米における偵察任務。ソ連との対立が激化する中での事だった。

バリーはその過程において、当時頭角を現しつつあった後の麻薬王パブロ・エスコバルと出会う事となる。それが彼の運命を大きく変えていく事になるとも知らずに。
そして、CIAの任務との傍ら、麻薬の密輸に関わり富を手にするバリー。しかし、破滅がその身に迫っていた…










感想


トム・クルーズの新たな境地


トム・クルーズも老けたなあというのが第一印象な感じ。ナイト・アンド・デイのようなダンディな感じでも無く、ミッション・インポッシブル2の様なクールさも無く、ハスラー2の時の様な若々しさは微塵もありません。それが悪いという訳ではないんですけどね。

しかし本作でのトムは冴えない印象を受けるサラリーマン時代から闇事業に手を染めて圧倒的な栄光を掴んだ後の転落、そして転落していく姿。これを見事に演じています。


話自体は少し地味な印象



ただ、政府や麻薬組織を手玉に取るというよりは上手いこと間をすり抜けていく感じなので、当人の存在感もあまりグイグイ来る感じではありません。 トム演じるバリー・シールの印象が強すぎて、他の人間があまり印象に残らないのはマイナス。

実話を元にした話ですし、主演が主演なのでそうなるのは仕方ない感じもしますが。


汚れた金に彩られた愛


バリーは史実通り、麻薬組織の暗殺者によって命を落とす事となります。
彼を焚き付けたCIAの人間は昇格し、あの悪名高いイラン・コントラ事件へと国家を駆り立て、バリーの妻であるルーシーはルイジアナに戻り、家族を養う為にかつての仕事であるファストフード店でまた働く様に。
その腕には栄光の時を思い出させるような宝石が散りばめられたブレスレット。


栄光と転落と、少しの笑い

実話系という事でオチも見る前に分かってしまう話ではあったのですが、それでも最後まで見る事が出来ました。
麻薬を売りさばく事に何も感じていないバリーと同じように、それぞれが属する組織の利益を最大限にしようとするあまりに奇妙な行動に出るジョークとしか思えない国家の組織の暗躍。
脚色されているものの、大方史実通りというのが酷い話です。
中でもお気に入りはバリーを捕らえようとFBI、DEA、ATF、州警察が揃い踏みするシーンです。銃を突きつけあいながら、バリーを含めて全員が困惑する表情が見ものですよ。
次に、ラストシーン。ルーシーは何を思ってブレスレットを持ち続けていたのか。それを想像する余地が残されている良いシーンだと思います。

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