【Netflix】『アウトサイド・マン』毒舌コメディアン世界を征く ―― ネタバレ有り感想

2019年3月24日日曜日

Netflix シリアス ドキュメンタリー

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作品情報・あらすじ

作品情報





Netflixで視聴。
登録されている方なら、コチラからどうぞ。 イギリスの俳優、レジー・イェーツが世界の暗部に迫る形式のドキュメンタリーです。
今回の舞台になるのは南アフリカとロシア。アパルトヘイト撤回後もまだ深い問題が根強く残る国、そして世界を騒がせる凍土で、彼は何を見たのか。

本作品はNetflixで見る事が出来ますが、もともとの制作は「Reggie Yates' Extreme」という名前でBBCが行っています。

Netflixはこういう自社で制作・配給した作品以外の邦訳も割と多く行ってくれてありがたいですね。いや、Amazon Primeなどもやってくれているんですけども。


あらすじ・ネタバレ


白人スラム街編は、全般的に何か変な感じ。

レジーが黒人という事もあって、基本的に黒人の味方であり、悲惨な境遇にある白人達に対してどこか冷めた見方をしているのが鼻に付きます。(アパルトヘイトの経緯を考えれば仕方のない事であろう事は理解も出来ますが)

一部の最下層と化したアフリカーナーとの対比として、裕福なアフリカーナーの出演も無いのもまた変な感じ。

廃墟と化した建物に存在しているスラムのコミュニティにおいても、白人とアフリカーナーは同じエリアに住みながらも生活区域を分けて暮らしているというのがこの国の現状を表しているように思えました。


犯罪地区の緊急医療について迫った編は前編とは打って変わって面白かったです。

南アフリカの中でも貧しい地区、そこで起きる抗争や諍い、それによって生み出される犠牲者達を救おうと奮闘する医者たち。ドラマ顔負けの現実が存在しています。

しかし、それ以上に面白かったのが、南アフリカにおけるキリスト教系の新興宗教と化した奇妙な集会を執り行い、豪勢な暮らしをしている預言者の突撃取材。

レジーのあまりにも明け透けな態度が教祖に不快感を与える面もありつつも、宗教に救いを求める人々の姿が描き出されます。

現代社会に生きる自分からは詐欺師としか思えないどんな難病でも直すと称するこの教祖も、南アフリカという国に産まれた貧富の差という現実が産み出す齟齬をケアする存在であるのかもしれません。

ロシア編はあまりおもしろくは無かったですね。

国粋主義者、同性愛者の問題に付いて触れているんですが、番組側の主張が強すぎるのが透けて見えて妙な感じ。

ただ、少女モデルを産み出しているシベリアでのコンテストや、その参加者を取材した話は面白かったです。

前半最高、後半イマイチって印象かなー。

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