『アリータ・バトルエンジェル』 感想と続編への伏線とかを考察

2019年3月12日火曜日

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作品情報

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本作は木城ゆきと氏が描いた『銃夢』という日本の漫画が原作で、今は亡きビジネスジャンプにおいて1990年~1995年に連載されていました。

脚本(監督ではない)は『ターミネーターシリーズ』や『タイタニック』『アバター』を手がけたジェームズ・キャメロン。
監督は『デスペラード』に『フロム・ダスク・ティル・ドーン』、『スパイキッズシリーズ』に『シン・シティ』を手がけたロバート・ロドリゲス。

主演のアリータ役には『メイズ・ランナー』のローサ・サラザール、イド役には『イングロリアス・バスターズ』のクリストフ・ヴァルツが当てられています。
そして敵であるベクター役には、『グリーン・ブック』でアカデミー賞助演男優賞を獲得したマハーシャラ・アリ!


感想

そんなアリータを見てきました。

IMAX 3Dでの視聴です。

モーターボール戦を始めとしたの超ド迫力戦闘に、銃夢の世界観を完全に再現した圧倒的な世界、そして予想とは裏腹にかなり大胆にカットアップされながらも大筋はしっかりと『銃夢』そのもののストーリー。
これが『アリータ』の大きな魅力です。

その反面、明らかに続編を意識した尻切れトンボのストーリーに主人公とその周りと比べてキャラが弱い敵。
欠点も少なくないのですが、原作物として見た時に加点要素が圧倒的に大きく、かつ娯楽映画としては十分以上のアクション要素が最高です。3Dを活かしたど迫力の映像は魅力的ですが、2Dでも特に問題ないかな~と言う印象。
というより、もしかしたらこの世界観は2Dの後ろの席で全体を見たほうがいいかも。

懸念されている主人公のアリータの顔の造形は、見ている内に全く気にならなくなる良いデザインです。アクションシーンが非常に多いというのもあるのですが、舞台となる街の住人達がどれもこれも個性的な面々ですので、少し目が大きい程度だと気にならなくなっちゃうんですよね。
これだけ住人一人一人にしっかりとデザインがされている事を考えても埋もれること無く、主人公としてはっきりとその姿を主張してくる良いデザインだと思います。

次回作への伏線

続編への伏線としては、まず大きいのがラストで不敵に笑うノヴァ教授(エドワード・ノートン)の存在ですが、それ以外にも数多く存在しています。

一つはモーターボールで登場した黄色い姿のチャンピオン、ジャシュガンは原作ではこの後アリータ(ガリィ)と死闘を繰り広げてその後の彼女に強い影響を与えます。

劇中でアリータによって顔を切断されたザパンはアリータの体を奪ってアイアン・シティに凄まじい被害を与えることとなっています。

しかし、それよりも大きいのがアリータの師匠として彼女の記憶の中に存在していた師匠、ゲルダ(ミシェル・ロドリゲス)の存在!

なんと、彼女のデザインは銃夢の続編であり、2000年から連載が行われていた『銃夢 LAST ORDER』の物! 『バトル・エンジェル』では顔見せ程度の活躍だったゲルダも、もし続編があるなら大活躍が期待できそうです。

この圧倒的な原作再現力を見せられてしまっては、続編に是非とも繋げて欲しいところ。
本国では興行的に苦戦気味のようですが、中国を始めとするアジアでの評判が上々という辺り、もしかしたら……があるかもしれません。

今後も要注目の作品です。

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