【Netflix】『ブラック・アース・ライジング』―― あらすじ&感想

2019年4月12日金曜日

Netflix サスペンス ドラマ

t f B! P L

こんな人にオススメ

・政治問題、国際情勢に興味がある
・強い女性キャラクターが好き


作品情報・あらすじ


作品情報



https://www.netflix.com/title/80145141

ルワンダ虐殺。数十万人の人間が殺され、未だにその影響を残している事柄。
本作はそれを真正面からの題材にした作品です。

制作はBBC TwoとNetflixの共同制作、という事なので英国製ですね。

主演のミカエラ・コールや助演のジョン・グッドマンを始めとしたスタッフもイギリスの方です。つまりは英国ドラマの範疇になるかと。

Netflixでよくある、制作は地元局にまかせて全世界の配信を担当する、という型式の作品に見えます。

あらすじ

主人公のケイト・アシュビーはルワンダ虐殺の生存者であり、イギリスの法的調査官。今もトラウマに悩ませられながら、イギリスにおいて活動していた。

彼女の養母であり、国際弁護士であるイブはルワンダ虐殺においてツチ族側に立って戦っており、現在は傭兵として活動していたサイモン・ニヤモヤを起訴しようとするが、その事について娘であるケイトと衝突する。

彼女が望んだのは、虐殺を止めたニヤモヤではなく、今もまだ拘束されていない虐殺の当事者たちの起訴を求めたのだ。

だが、イブは何らかの意図を持って起訴を強行し、二人は仲違い。

親子関係はすれ違ったままハーグにおける国際司法裁判所において、ニヤモヤの裁判が行われる事に。
しかし、そこで起きたテロによってイブ、そしてニヤモヤの命は奪われる。

それはルワンダ、そして宗主国であったフランスをも巻き込んだ国際的な陰謀の一端に過ぎなかった……
母の死をキッカケに、その陰謀にケイトは巻き込まれていく……

感想(ネタバレ)

かなりダークで、重苦しい内容のドラマです。
サスペンス物というよりは政治物に近いかも?

 内容もテーマも骨太

テーマで引く人が多いかもしれませんが、根底であるルワンダ虐殺とその影響をきちんと正面から向き合って描いているのはかなり好印象。

主人公であるケイトも癖が強いキャラでありながら、話の中へと引き込んでくるいいフックになっています。
中盤以降で見られる、話のどんでん返しも見事です。

 事前に背景の把握が必要

ただ、ルワンダ虐殺というテーマが話の根幹にありますので、ツチとフツという2つの民族やアフリカの植民地問題などの基礎知識が無いと頭に???が浮かんでしまう事も多々あるかと。
 当然、そこを親切丁寧に説明してくれる作品ではないので……
 

 ドラマ部分には欠点も

それ抜きでのドラマとしてのフックはちょっと弱い気が。
それと、割と展開のテンポが変というか問題解決までは重苦しい上に長いのに、肝心の問題解決の場面がかなりあっさりめなのが驚くかと。
え? もしかして見逃したシーンが? なんて事も多々。
Netflixオリジナルドラマはこういうのが結構多いような。

 女性が強い作品

キャラクターでは主人公のケイトを始めとして、彼女の母の友人であり、元ルワンダ愛国戦線(RPF)の将校であったアリス、そして黒幕サイドのキャラクターであるルワンダの大統領のムンダンジなど、女性キャラが前面に立って話を引っ張っていくのが良いですね。
その脇を固めるジョン・グッドマン演じるマイケルを初めとした周辺人物のキャラクターも中々癖があって悪くないです。
ただ、女性が圧倒的に目立った作品であるのは間違いないですね。

 重いテーマと向き合った作品

 総評としては、重いテーマをしっかり描いているけど、そこに興味が無い人には希求力が少し弱いかも?
 という感じ。自分は国際問題や歴史に興味アリなので面白く観ることが出来ました。
 

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