【Netflix】『最初に父が殺された』クメール・ルージュとカンボジア、残酷な歴史 ―― あらすじ&感想

2019年4月14日日曜日

Netflix シリアス ドラマ 映画

t f B! P L

こんな人にオススメ

・歴史好き、カンボジアの事を知りたい
・考えさせられる話が観たい


作品情報・あらすじ



作品情報



最初に父が殺された(原題:First They Killed My Father)
Netflixで視聴。日本語吹き替え・字幕共にあり。

主演はSareum Srey Moch、カンボジアの方ですね。
監督はあのアンジェリーナ・ジョリー。
原作として、同名のドキュメンタリーが存在しています。

あらすじ

舞台はベトナム戦争中。カンボジア国軍の軍事警察官であった父と、中華系の母、そして沢山の兄と姉たちの元で裕福な暮らしをしていた少女ルオンの人生は、首都プノンペンに共産主義者のクメール・ルージュが侵攻してきた事によって大きく動き出す事となる。

彼らの制作によって、首都から追い出された一家は、一週間以上の徒歩による流浪の末にたどり着いた親戚の家にも居られずに労働キャンプへ。
そこでルオンとその家族が見た物とは…

感想

現代史に残るクメール・ルージュ政権とその支配下にあるカンボジア、その中に突如として放り込まれた少女とその家族の地獄のような生活を描いた作品です。

というものの、"Angkor"(日本語訳ではオンカー)という共産党の組織がクメールルージュ政権に対する一般名称として使われていますが、作中にその説明は一切無かったりと、やや説明不足な点が多く見受けられます。

ただ、これは幼い子供であるルオンの視点を通して見る作品であり、その姿勢は最後の最後まで貫かれる事から、仕方がない事かと思われます。

子供が見た地獄という事ではありますが、一部を除いてあまり残虐な表現は行われません。家族が、真綿で首を締められる様に困窮し、共産党組織に締め上げられていく姿を淡々と描いているだけです。

しかし、物語はタイトル通り、彼女の父が殺された後も続きます。
これ以上の言及はただのネタバレになってしまうので控えますが、後半部分までは淡々としすぎているという印象を受けましたが、後半部分からが劇的な展開であり、胸を打つ物がありました。

現在の彼女が現れるラストシーンまで、是非見て頂きたい作品です。

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