『クロース』あらすじ&ネタバレ感想【Netflix】 

2020年2月28日金曜日

Netflix アニメ カートゥーン ファミリー 劇場未公開

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作品情報

 簡単な解説

 本作はNetflixオリジナルのアニメーション作品となります。
 という訳で視聴できるのはNetflixのみですね。
 リンクはこちら




 原題・海外での評価

 少し時期が外れている気もしますが、アニー賞での大躍進があったので。 アニメーションのアカデミー賞とまで名高いアニー賞を総なめしたクロース。 
 長編作品賞、長編作品監督賞、脚本賞など、主要な賞をまさに独占という快挙を成し遂げた本作。 
 アカデミー賞は惜しくも逃したものの、そのクオリティは今や誰も文句をつける事は無いでしょう。 

 IMDbでの評価は8.2。平均以上ですね。

 制作陣・キャスト

 監督はセルジオ・パブロス。古くは『ノートルダムの鐘』のキャラクターデザイン、あの『怪盗グルーの月泥棒』の脚本を努めた実力派です。 
 彼が設立したセルジオ・パブロス・アニメーション・スタジオでの初作品がこちらになります。

 主人公の一人、ジェスパーを演じるのは英語版ですとコメディ俳優のジェイソン・シュワルツマンさん、日本語版ですとキングダムハーツシリーズでおなじみの内山昂輝さん。
 クロースを演じるのがマーベル映画でおなじみのJ・K・シモンズさんに、日本語版が説明不要の玄田哲章さん。

 吹き替えのキャストはそのほかにも中村千絵さん、塩田朋子さん、斉藤次郎さんと実力派揃いで、吹き替えの質はもうばっちりです。
 集められたキャストだけで気合が入っているのがわかりますね。

あらすじ



 世界中に郵便を届ける特殊な郵便局、その局長の御曹司として何一つ不自由のない生活を過ごしていた主人公のジャスパー。彼はある日、父である郵便局長官から特別な任務を言い渡される。

 その任務とは、6千通の手紙を1年以内に配達すること。
 それが達成されなかった場合、彼は勘当されてしまうという事。ジャスパーのあまりにも自堕落な生活を見かねての事であった。

 しかし、彼が派遣されたスミレンズブルクは長きの間、二つの氏族同士に別れて隣人同士であっても、子供であっても争い続けている辺境の地。

 当然郵便など出るわけもないそんな地で奮闘する彼だったが、氏族同士の争いに巻き込まれて毎日ボロボロ。
 しかし、ある日彼はスミレンズブルクの端に住む風変わりな老人、クロースと出会う。

 少し不気味な彼を口車に乗せた事で、街の子どもたちの間に、彼に手紙を出せばおもちゃのプレゼントが貰えるとの噂が広まりだす。
 その事で手紙の数は急上昇。おもちゃを巡って氏族の子どもたちはだんだんを互いを知り、大人たちの諍いを無視して仲良くなっていく。
 子どもたちにだんだんと影響された大人たちも同じように雪解けムードに。

 気を良くしたジャスパーはクリスマスを利用し、更に手紙の数を増やそうとするも、肝心のおもちゃの数が足りないという自体に。
 更には二つの氏族の長たちも、雪解けムードを芳しく思っておらず……


感想(ネタバレあり)

 賞を取ったのには理由がある

 すごい作品でした。
 月並みな言葉なんですが、本当にそれくらいしか見終えた後に出てきた感想がありません。

 嫌なヤツが、だんだんと…

 ハッキリ言っていけ好かないヤツとして最初は描かれている主人公のジャスパー、彼がクロースやスミレンズブルクの人々と出会っていく事で変わっていく様、それに感情移入していってしまうのがもう製作者の掌の上という感じ。

 舞台となる街と人々の面白さ

 また、二つの氏族に分かれていがみ合い、争い続けているスミレンズブルクの人々が多種多様で本当に面白いんです。

 騒音を鳴らし合っている一家がジャスパーとクロースのプレゼントをきっかけに変わり、最後にバンドを組むようになったり、高い塀を立てて別の氏族を寄せ付けなかった一家が、プレゼントを切っ掛けに他家と交流を始めたりなどなど、細かい部分をもう一度観たくなっちゃうほどに色んな人々が出てきます。

 彼らがプレゼントをきっかけに争いを止め、共に仲良く暮らしていくようになる過程はほっこりと心が暖かくなる事この上なし。

 まだサンタでは無かった

 更に、サンタクロースの誕生秘話とまで言われるように、実にらしく描かれているクロースの姿。
 巨体に寡黙で他者を寄せ付けないという姿に最初は異様さを覚えますが、優しくて力持ちという一面を知っていくと、劇中でのジャスパーのように段々と彼に惹かれていく事になるでしょう。

 出会い、そして別れ

 ただ、それだけにラストのクロースとの別離が胸に来ます。
 彼がいかにしてサンタクロースとなったか、という事から、そうなる事はなんとなく分かっていたとしても、です。

 今こそ観るべき、知られるべき作品

 色彩の豊かさ、人々のひょうきんさ、そしていつしか話に引き込まれていく脚本の巧みさ。
 『クロース』は名が知られた今こそ観るべき作品だと自信を持って言えます。

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