【Netflix】『プロジェクト・パワー』――感想(ネタバレあり)

2020年9月27日日曜日

Netflix SF アクション サスペンス シリアス 映画 劇場未公開

t f B! P L

作品情報


 簡単な解説

本作はNetflixオリジナル作品です。


原題は『Project Power』なのでそのまんまですね。


放映時間は114分で映画評価サイトのRottenTomatoでは5.66の平均評価を得ています。



 作品へのリンクはこちら


 制作陣・キャスト

主役である謎めいた男のアート役には『マイアミ・バイス』『Ray/レイ』『ベイビー・ドライバー』のジェイミー・フォックス。


ニューオーリンズ市警のフランク役に『インセプション』『ダークナイト・ライジング』『スノーデン』などでおなじみのジョセフ・ゴードン=レヴィット。


と、かなりの大物を主役に添え、『パラノーマル・アクティビティ3』・『パラノーマル・アクティビティ4』を監督した、ヘンリー・ジューストとアリエル・シュルマンのコンビが監督しています。


あらすじ

ニューオーリンズ。ドラッグディーラー達は新たな『商品』を手に入れていた。

『パワー』と呼ばれるオレンジ色のピルであり、人間に対して超能力を与える薬剤。

この薬剤のディーラーである少女ロビンは、ある日、その薬物を求める男たちによって強盗されそうになるが、ロビンと協力関係にあるニューオーリンズ市警のフランクによって救出される。


彼は銀行強盗を逮捕する過程で、この『パワー』の流通の背後に何者かが潜んでいると感じ始め、行動を開始する。


時を同じくして、ロビンの従兄弟であり、同じドラッグディーラーであるニュートの元へとある男が現れる。

筋骨隆々にして、戦闘技術を持った謎の男アートはニュートを『パワー』のオーバードーズに追い込んで殺害すると、彼の携帯電話からロビンを見つけ出し、拉致。彼女を利用して街に『パワー』を供給している供給元へと辿り着こうとする。


そこで彼は、街全体の『パワー』ユーザーが謎の企業の手によって監視されている事を知る。が、供給元の男によって深手を負った彼は、拉致したロビンに助けを求めた。


彼女との会話の中、彼自身がかつて政府系の企業の組織によって『パワー』開発の為の被検体にされていた元軍人であり、同じように被検体にされている娘を助ける為に戦っている事を知る……



感想(ネタバレあり)

 基本だけはしっかり

 映像面はさすがネットフリックス映画という事もあり、しっかり予算が掛けられており悪くない、というよりかなりイイです。

 人体発火を始めとするスーパーパワーの描写はどれもこれもイカしてます。クールですね。


 ストーリーのメインラインはまあまあ

 主役のアートとライリーの関係性もいい感じ。年齢差や立場の違いはあれど、最悪の出会いから最終的に互いをリスペクトし合うに至るまでの様子は映画の骨格を作り上げており、その気持ちよさのおかげで、最後まで一気観する事が出来ました。


 アメリカ版テラフォーマーズ?

 しかし、勿体ないのがストーリー。ニューオーリンズという魅力あふれる地を舞台にし、『テラフォーマーズ』を思わせるような動物や虫をベースにした超パワーの対決……になるかと思いきや、フランクは防弾、アートは終盤で明かされるまで能力不明という状態なので、基本的に"パワー"使用者と使用してない者との戦いとなり、実に地味。

 中盤の銃撃戦、終盤のアートの能力解放場面なんかは良かっただけに、もう少しなんとかならなかったのだろうか、という勿体なさを感じました。


 手垢の付いた巨悪にぽっと出のラスボス

 悪玉として軍事企業が絡んでいる~というのも少し陳腐な感じ。特に終盤に登場する親玉の女性が、ポッと出のキャラでしかない上、『パワー』を使用することもないのでかなり格落ち感しかないです……

 正直あんた誰? って感じでしたね。


 続編が作られる日は来るのだろうか

『パワー』を持って逃げた麻薬カルテルのボスや、敵企業が本格的に登場してない事を考えるに続編も作れそうではありますが、作られる日は来るのやら……

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