『湖へ シーズン1』あらすじ&ネタバレ感想【Netflix オリジナル】

2021年1月25日月曜日

Netflix SF サスペンス シリアス 海外ドラマ

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作品情報


 簡単な解説



 作品へのリンクはこちら

 原題は『To the Lake』と、邦訳と全く同じですね。直訳と言っていいほど。

 原作はロシアの作家であるYana Vagnerのデビュー作である『Vongozero』。

 制作はロシアの1-2-3 Production。全世界配給はNetflixです。


 制作スタッフ

 監督は数々のロシア作品やドキュメンタリーで監督・撮影監督を努めたパベル・コストマロフ。


 主演のセルゲイ役には『アリサ・ヒューマノイド』でもおなじみのキリル・カロ。

 先妻のイラ役に『アナザー・ワールド 異次元の怪物』などに出演しているマリアナ・スピヴァク。

 レオニード役にはアレクサンドル・ロバク、『Yolki』シリーズを始めとする50本以上のロシア映画に出演している人気俳優です。劇中でも強い存在感を放っていますよ。


 今後の展開


 本作ですが、ロシア圏の情報を見る限りだと。シーズン2がある……?

 https://tricolortvmag.ru/article/serials/2020-10-14-serial-epidemiya-vtoroy-sezon-vongozero-tv-3/


 ネタバレになってしまいますが、クリフハンガー的なラストから考えれば、そりゃそうだよねーと思いますが、そんなラストでも当然のように続きがなかったりするのも海外ドラマの悪いとこ。

 ともあれ、更新が決まっているようで一安心です。ただ、ロシアでの放映が先行される&コロナ禍での撮影遅延で2022年以降になりそうだ、との話です。

 随分と待たせられるのは非常に残念ですが、こんな情勢だと仕方ないですね…。


あらすじ


 極めて致死性の高い、咳と目の変色を伴った未知の病が蔓延したモスクワより、主人公のセルゲイは先妻のイラとの間の子であるアントン、妻のアーニャとその連れ子のミシャ、父ボリスと隣人であるレオニード、その妻マリーナとその娘ポリーナで脱出する事に。


 目指すは、フィンランドの国境沿いにあるカレリア地方の湖であるヴォンゴゼロにあるボリスの別荘。1500キロ以上の旅となります。


 旅の途中で食人者と化した一家や、暴徒となった村人、医者のパベルとの出会いや軍人達が村人達を虐殺する光景を目撃したり、アントンを置き去りにしてしまうなどのアクシデントがありつつも、セルゲイ一行はついにヴォンゴゼロの目前にまで到達。


 だが、そこでアーニャが病に倒れる。ここでレオニード一家とセルゲイ一家は分かれ、それぞれにボリスの別荘を目指す事に。


 幸いにも病に耐性のあるパベルがアーニャに血液を輸血した事、そしてボリスの祈りが功を奏して彼女は病を克服するのですが、それと引き換えに目的地を目の前にしてボリスは息を引き取る。その裏ではセルゲイとイラは気の迷いか逢瀬を交わしていた。


 一方、レオニード一家は湖の目前で交通事故を引き起こし、妊娠していたマリーナは流産することとなり、精神に異常を来す事に。一人暮らしの老婆の家を奪おうとするも、銃を奪われたレオニード達は監禁される。


 秘密と不信を懐きつつ、そして道中レオニード一行の交通事故跡を見たミシャが好意を抱いていたポリーナを思い動揺するも、セルゲイ一家はついに湖に到着。目的地である別荘には既に先住者が居たものの、自らの手に取り戻す事に成功。


 これでようやく落ち着けるかと思いきや、ミシャが死を装いレオニード達の元へ。罠に掛かり、怪我をしつつも幸運が重なりレオニード達を助ける事に成功。


 その後、ポリーナとも結ばれる。


 一方、湖に残ったセルゲイ達だが、アーニャの秘密である彼女のセルゲイへの本当の思い、障害を持つミシャを育てる為に彼を利用したという事実が明らかとなる。


 それでもセルゲイ一家とレオニード一家はついに合流を成功。再開を喜び、これで一段落……かと思いきや、中国語を操る謎の軍人集団に別荘に火を放たれる……



 感想


 重厚なサスペンス作品

 最終話の最後まで息も付かせぬサスペンスと人間ドラマが繰り広げられる重厚な作品でした。

 話数の短さや感染症の流行という時勢もあり、かなりオススメの作品です。


 スリラー要素はやや薄め。メインは人間関係

 アクションや病気に対抗していく作品というよりは、先妻と妻、そして長い間会うことのなかった父セルゲイ一家とレオニード一家という二つのグループがいがみ合いつつも、共に目標に向けて進んでいく、という構成の作品となっています。

 トレーラーや1話のおどろおどろしい学校シーンなどが気に入っても、期待した物が見れるとは……というのが難しい所です。


 ロシア作品らしい秀逸な人間描写

 セルゲイ一家だけだと明らかに中だるみしてくどい内容になりそうな所を、レオニードという人間らしい人物も添える事でいい感じに引き締まっているんじゃないかなと。

 いけ好かない下品なおっさん、と思いきや、段々と好意を抱くこと間違いなし。時折利己的な姿を見せるのも、また人間味があっていいですね。

 セルゲイがどちらかと言うと場に流されるタイプである為に、余計に彼の個性(とエゴ)が目立ちます。


 ロシアらしさを前面に推した世界観も魅力的

 フィンランドに近いカレリアの地を目指すという目的もあり、ロシアの田舎、農村、そしてほとんど人気の無い道路が本作の主な舞台です。

 こう書くと絵面が地味に思えるかもしれませんが、そんな事はありません。

 うらびれたカラオケ・バーや虐殺の行われた廃病院、主を失った大邸宅に、目的地である船を改造した別荘…そのどれもが、生活感のある魅力的なロケーションです。


 話は完結しないまま、二年待つことに…

 しかし、問題としては全くセルゲイ一家の問題が解決していないんですね。セルゲイ・アーニャ・イラの三角関係は全く決着付かないまま、次のシーズンに続く!なので、これで来年まで待つのは…

 情勢を考えれば、仕方ないのかもしれませんね。

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