『恐怖のセンセイ』あらすじ&ネタバレ感想【海外映画】

2022年3月30日水曜日

Netflix クライム コメディ サスペンス レビュー 映画

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『恐怖のセンセイ』の概要

 本作は『ソーシャル・ネットワーク』で有名なジェシー・アイゼンバーグ主演のブラック・コメディ映画です。
 気弱な男がある事件をきっかけに恐ろしい「センセイ」に関わってしまい… という内容の本作。

 原題は「THE ART OF SELF-DEFENSE」と、邦題とはだいぶかけ離れたもの。題材を考えると邦題の方が正しいような…なんとも言えませんね笑

 劇場では未公開だった作品ですが、スターチャンネルで放映後にNetflixにも登場。
 そのためか、日本語吹き替えが存在しています。

 RottenTomatoではTOMATOMETERが84%、ユーザー評価も63%とまあまあな評価がされている本作。
 本作の見どころはやはり、気弱なジェシー・アイゼンバーグ演じるケイシーが異様な空手道場の中に入り込み、変貌していってしまう場面と題材にもなっている「センセイ」の奇妙さ。
 ややアクション面は弱く、空手でどうこう…という映画では実はないんです。では、あらすじをどうぞ。

『恐怖のセンセイ』のあらすじ

 ケーシーは長年会計士を勤めている30代の気弱な男。
 愛犬のダックスフンドと共に平凡な日々を過ごしていた彼の人生はある日オートバイに乗ったグループに襲撃され、理由もなくリンチされた事で一変。

 また襲撃されることを恐れた彼が休職中に出会ったものは、空手道場とそこで「センセイ」をしている奇妙な男とアンナという名の女性武術家だった。

 センセイに勧められるがままに入門したケーシーは空手にのめり込んでいき、すぐに黄帯に昇格する。
 その昇段式でケーシーは今は亡き道場の設立者である大師範が有していた頭蓋に人指し指をねじ込み、相手を殺す秘技の話を聞く。

 また、ケーシーの熱心さに目をかけたセンセイは、道場の夜間クラスに彼を誘う。
 言われるがままに夜間クラスに足を踏み入れたケーシーが見た物は、呼ばれていない別の門下生の腕をへし折る事から始まる壮絶でハードなフルコンタクト式のトレーニングを行う生徒たち。
 そして、実力がありながらも性別を理由に黒帯を与えられないアンナが別の門下生であるトーマスを気絶するまで殴り続ける凄まじい光景。

 完全に気後れしたケーシーだが、道場の会計士となってしまったこともあり、抜けられなくなってしまう。
 そんな時、センセイはケーシーに暴行を加えた男を見つけたと告げ、彼に男を暴行させる。しかし、ケーシーはセンセイが暴行の様子を撮影していること、そして自分が暴行を加えた男が全く見覚えがなかったことに疑問を抱く。
 そんな彼の疑問を裏付けるように、空手のテクニックで愛犬のダックスフンドが殺害されており、ケーシーはすぐにセンセイを問い詰め、対決するも簡単に倒されてしまった。

 夜間クラスとは、手当たり次第に街の人を暴行し、殺害すらも躊躇しない暴力的な集団であることが明らかになる。
 そして、そのターゲットの一人が自分であった事を調査で知ったケーシーは、ある決断を下す。

 ある夜にセンセイを呼び出し、決闘を要求するケーシー。それに乗ったセンセイだったが、ケーシーは懐から取り出した銃で彼を撃ち殺す。
 調査の過程で、センセイが使える大師範の秘技の秘密を知った彼は、その秘技でセンセイを殺したのだ。

 翌日、他の生徒達に決闘でセンセイを殺害したと告げるケーシー。生徒の一人がダックスフンドを殺害したと知っていた彼は、新しいジャーマンシェパードを生徒にけしかけると同時に、新たな黒帯をアンナへと渡す。
そして、自分は昼間クラスの子供達に空手を教えることにするのだった。


『恐怖のセンセイ』の感想

スター主演の割にはこじんまりとした作品

『ソーシャル・ネットワーク』のジェシー・アイゼンバーグが主演をしている割に、そこまでの大作ではなくだいぶこじんまりとした物となっている本作。
 マッチョイズムの怖さを描きつつ、どこか憎めない臆病なケーシーが次第に変化していく様は怖いほど。

コメディ要素は特に無く

 本作はブラック・コメディと冒頭で紹介しましたが、内容的に笑える部分はあまりありません。(強いて言うのであれば、センセイの秘技の真実が明かされるラストくらいでしょうか)
 どちらかと言うと、作品全体を貫くマッチョイズムなどへの風刺自体に対する評価なのかもしれません。

社会問題への啓発

本作はどちらかと言うと、男らしさとは何か?ということをテーマとして描いた啓発映画に近い気がします。
そういう物を求めている人が見ると面白いとは思いますが、その手の物を求めていない人からすれば評価が落ちるのも納得出来ると言うか。
なんとも評価が難しい作品でした。

『恐怖のセンセイ』の他の方の感想

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