『静寂の彼方に アイスダイビングの世界』あらすじ&ネタバレ感想【Netflix オリジナルドキュメンタリー】

2022年5月18日水曜日

Netflix シリアス スポーツ ドキュメンタリー 実話系

t f B! P L

「静寂の彼方に: アイスダイビングの世界」の簡単な概要

上映時間は40分。ちょうどテレビ番組ほどの長さの作品となっています。

 本作ではフィンランド在住の女性アイスダイバー、ヨハンナ・ノードブラドさんを描いています。
 日本ではまったく馴染みのないこのアイスダイビングという競技。氷結した湖の氷の下を、なんと水着だけで泳ぐという凄まじいスポーツ。
 フィンランドという北極圏の寒いところで行われているのも納得。アイスダイビングを調べても、縦に潜っていく競技ばかりが出てきてしまい、ヨハンナさんの挑戦している横に泳いで距離を図るというものはあまり出てこない様子。世界でもマイナーな競技なのですから、日本ではもっとマイナーなのは仕方がないのでしょうね。

 本作の背景に関しては、こちらに記事となっています。

 記事を見る限りだと、同時期に別の方が前の記録を更新した直後に挑戦しているようだったので、ヨハンナさんには結構なプレッシャーだったのではないでしょうか。

「静寂の彼方に: アイスダイビングの世界」のあらすじ

女性のアイスダイビング(氷結した湖の氷の下を、ウェットスーツやフィンなしで泳ぐ競技)ギネス記録保持者であるヨハンナ。
彼女の半生を競技を支えるパートナーである姉が、幼いころから闊達であったヨハンナが、怪我をきっかけにアイスダイビングの世界に足を踏み入れたことを語る。

ヨハンナはこれまで50mを泳ぎ、女性アイスダイビングのギネス記録を保持していたが、次回のチャレンジで男性の残した80mという記録に挑もうとしていた。
しかし、そんなヨハンナを暖冬が襲う。規定により30cmの氷が張らなければいけないのだが、いつも泳いでいる湖がそれに達しない状態となってしまう。
嫌々ながら、北部フィンランドで競技を行おうとするヨハンナ。だが、さらに彼女を体調不良、そして新型コロナによる競技会の中止が襲った。

しかし、昨年(2021年)、ついに彼女は記録に挑戦することに。
極寒の中、彼女は50m、80m、そして90mを超え、なんと103mを泳ぐことに成功。彼女の記録が歴史に刻まれることとなった。

「静寂の彼方に: アイスダイビングの世界」の感想

いままで全く知らなかった世界

  まず、アイスダイビングという題材が面白かったです。
 なにせ、水着だけでとんでもなく冷たい水の中を泳ぐというエクストリームスポーツです。泳ぎきったあとに唇の色がもう見ていられなくなるほどに変色している辺り、とんでもないことをしているのだと実感します。練習や記録にも他のダイバーが水中で待機し、急変に備えているという凄まじさ。
 日本ではとてもできないスポーツなので、見ているだけでも震えが止まりません笑

ギネス記録を達成するまでの道程

  AFP通信のニュース記事にあった通り、ヨハンナさんはギネス記録を達成し、歴史に名が刻まれているわけですが、その過程で苦労している様子が伺えます。
 体の不調もですが、ここ数年の世界情勢によって記録会自体が開催できないという……
 それも、ヨハンナさんは家族との関係を見つめ直す時間として、記録に繋げています。ここ数年の世界の変化が、こんなところにも影響を及ぼしているということの意味を感じさせます。

変わったスポーツを知れるいいドキュメンタリー

  なんでそんなことを!?という風変わりなスポーツではありますが、極限の環境で自分と戦うエクストリームスポーツであることがわかりました。
 Netflixは本当にこの手の変わったドキュメンタリーが面白いな…と思いました。 

驚くべき美しい世界

  目を引く点としては、氷の下の世界のあまりの美しさでしょう。命が何も存在していないのではないか?とも思える極寒の世界を、まるで温水プールかのように泳いでいくヨハンナさん。
 さらに、時折映し出される冬のフィンランドの荒涼とした美しさ。日本の冬とは比べ物にならないほどに冷え込みそうな、色合いの淡い絵作りが印象に残りました。

「静寂の彼方に: アイスダイビングの世界」の他の方の感想

人気の投稿

関連記事

amazon

contact

名前

メール *

メッセージ *

QooQ